2004年活動実績 〔京滋インテリア協会〕


京の伝統工芸品展示会「京の伝統工芸の魅力」
主催/京都市「伝統産業の日」実行委員会      
共催/京都伝統工芸協会(創立三十周年記念事業)
協力/京滋インテリア協会                

2004年3月19~21日、高台寺と春光院で両寺院合わせて約2万人以上が来場!

京滋インテリア協会会報『「伝統産業の日」特集号』が発刊されますことを心からお喜び申上げます。
武内冨久子理事長を始めとする貴協会の皆様には,平素から,インテリア業界の振興はもとより京都市政の推進に多大なご理解とご協力を賜り、厚く御礼を申し上げます。
とりわけ、本年3月に「伝統産業の日」の記念催事として開催致しました、京都市、「伝統産業の日」実行委員会、京都伝統工芸協議会共催の展示会「京の伝統工芸の魅力」では、貴協会に多大のご協力を賜りました。
本展示会におきましては、高台寺で「京の五節句」を、春光院では「美しい日本の四季 むかしそして今」をテーマとした展示を行っていただき、2万人を超える市民・観光客の皆様に,すばらしいしつらえの中、伝統工芸品の魅力を余すことなくご紹介頂きました。心から感謝申し上げます。
京都市と致しましても、引き続き「伝統産業の日」を中心とした多彩な関連事業の実施等を通じて、本市の基幹産業である伝統産業の振興はもとより京都経済の活性化に向けて邁進してまいります。
今後とも、貴協会を始めとする147万人の京都市民の皆様との揺るぎないパートナーシップの下、21世紀においても光り輝きつづける「世界の京都」を実現し、「日本に京都があってよかった」と実感していただける市政の推進に全力を傾注してまいりますので、皆様方のの倍旧の御支援と御協力を賜りますようお願い申上げます。
結びに,京滋インテリア協会の今後ますますの御発展、、並びに会員の皆様方の御健勝と御活躍を心から祈念いたします。
京都市「伝統産業の日」の記念催事において、京都市、「伝統産業の日」実行委員会、京都伝統工芸協議会共催の展示会に協力要請を受け、教会にあげてこの大事業に緊張感を持って取り組み、入場者が3日間で、あわせて2万人を超えるという創造もしなかった数に上り、成功のうちに終えられたことは、ひとえに関係者各位のご支援、ご協力の賜物と感謝しております。
高台寺・春光院の両寺において、夫々テーマに沿ったシーンを装置し、会場を生かした展示という新しい試みをいたしました。高台寺での「五節句」展示については、季節ごとの自然環境を生活にうまく取り入れ楽しもうとする知恵。教育、文化、芸術に高度な発達を見る京都においては、身近なものさえが洗練された様式美に昇華される見事さに感動し、春光院での「四季のしつらえ」では、時代と社会を反映した柔軟な思考で生活文化と装飾文化ないまぜた新しい展示が入場者に新鮮な驚きと感動を呼んでいました。
京都は、日本の中でも格別、種々様々な伝統産業が発達し、それらが京都の基幹産業であり、文化、経済の中枢を担ってきたことはいうまでもないのですが、伝統を持続させるために重要なことは、私たちの、今の生活者ニーズに産業としてシフトされるための工夫があってこそ持続、発展する地場産業となりえるのではないでしょうか。このたびの「伝統産業の日」における京滋インテリア協会の取り組みはまさにその一端に焦点を当て、ご覧頂いた方達に、京都の風土と生活に根ざす工夫と知恵を再確認していただく一助となったのではないでしょうか。
私達にとってもこの経験が仕事に生かされ将来プラスになる事は確実です。この機会をいただいた京都市、「伝統産業の日」実行委員会に感謝申上げるとともに、多大なる御協力をいただいた京都伝統工芸協議会の皆様にお礼申し上げます。なお、今後とも京滋インテリア協会の発展のために会員および関係諸氏のご支援、ご鞭撻の程よろしくお願い申上げます。



高台寺という背景で伝統工芸品をうまく演出するために伝統的な五節句をテーマにすることが決まり、まずは五節句についての勉強会から始まりました。次に品物の選別のための工房めぐり、ディスプレーの下絵書きと、初めての経験ばかりでした。事が順調に進まず、戸惑いと挫折感で落ち込むこともありました。しかし、引き受けた以上無責任な事はできないと、皆気を取り直し、いろんな方々の助言もいただきながら、最終的には数多くの伝統工芸品を重圧感あるものに演出することができました。このイベントで京都に脈々と伝わる伝統産業に触れ、数多くの方にお目にかかり、たくさんのことを学ぶことができました。これからも伝統産業をもっと多くの方に知ってもらえるよう、自分の仕事にも取り入れられたらと思います。
最近"いやし”とか"スローライフ”という言葉をよく耳にします。懐かしさだけでなく、あたたか味のある、人の手のぬくもりを求めているのだと思います。今回、この展示に関わらせていただき、いろいろと見聞きする毎に感動し、感激している自分が、なんと勉強不足なのか恥ずかしく、簡単、早い、便利、とはやしたてられ、日々の生活の中で“忘れていた何か”を再認識させられました。多くの先人達が積み上げてこられた知恵や技術から生れる“本物”の魅力にひきつけられ、もっと知りたい、知らせるべきだと思ったのは私一人ではないと思います。京都の“ほんまもん”を、とても、とても楽しく勉強させていただきました。ありがとうございました。