匠へのインタビュー 有限会社 合場金属様 京滋インテリア協会〔京滋インテリア協会〕



「匠へのインタビュー」

東山の清水寺からの坂道を下って、最初の大通り…東大路通り。

その東大路松原を南へ30mほどに京焼きの工房、わくなみ工房があります。

店主であり、また陶芸家でもある 四代 涌波蘇嶐(わくなみそりゅう)氏に今回はご協力頂きました。


京焼青瓷(せいじ)はみなさん、ご存知でしょうか?

高価な焼き物である「青磁」を想像する方も少なくないと思います。

京焼青瓷の第一人者 初代諏訪蘇山の薫陶を受け継いだ 初代 涌波蘇嶐から現在の四代へと代々伝統を受け継ぎながら、京都・清水の地にて青瓷の技を守り、作陶をされています。

初代蘇嶐から代々受け継いできた青瓷の色とその形を守り、また作り続けていく中で、もっと身近に青瓷を感じてもらいたいと四代目はおっしゃいます。

また、青瓷は「高貴・高価な焼き物」ではなく、表現によっては日常生活の中に一つの彩りとして溶け込んでいくのではないだろうか・・・とも。

そのような思いから、青瓷の色・形を生かしたデザインを意識していく中で、日本の様々な伝統技法を作品に施したり、あるいはヨーロッパ様式の繊細な形を追求されています。

地域活動にも多忙の中、同氏は積極的に関わっていらっしゃいます。

地域行事の雑多なことにも、イヤな顔ひとつせず、何事にも一生懸命取り組んでらっしゃいます。

陶芸教室も開いておられ、筆者の母も生徒の一人です。

冒頭でも触れましたが、青磁と青瓷の違い・・・。それは、四代 蘇嶐氏の人柄のように柔らかで優しい色合いが特長のように感じました。

様々な工程を経て出来上がる作品を、これからもますます沢山の方々に温かな気持ちを合わせて届けられることを願って止みません。
みなさんも是非一度、京焼青瓷の魅力に触れてみてください。






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