~社寺総合金具製作・伝統手彫かざり金具~
有限会社 合場金属
分家してから4代目、現社長 彫金師 合場 頼正様。
江戸末期より100年以上受け継がれています。
仕事の内容は、以前は細かく分業されていましたが、最近は広範囲な工程をこなされています。
主に、お寺の灯篭・飾り金具・神社のお神輿などの飾りの製作です。
これら全て、職人さんの手作業で、習得するまで4~5年かかるそうです。
昔は、型紙を使用。現在では、進化してコピー機になりました。
自社製は、独自のものがあるため、お寺に使われていてもすぐに分かるそうです。
最近では、デザインを持ち込まれて製造もされているようですが、伝統と独自の彫金はずっと引き継いでいかなければならないものがある、と合場様はおっしゃいます。
現在は、その素晴らしい技術を活かして、新しい物創りにも力を注いでいらっしゃいます。
その一例として、「かんざし」を拝見しました。
それは、今まで見たことのない、繊細かつダイナミックなデザインで、古典とはまた一味違う美しさでした。
西洋の華麗なる中世の髪飾りにも似た、大変魅力的な作品でした。
また、その他に細かい金属アミ等を使用した照明器具もありました。
京都だけにとどまらず、東京での展示会を開催され、常にチャレンジされています。
このような貴重なものを手にとって拝見できたこと、『眼福』とはまさにこのような体験なのだと感動いたしました。
合場様も「皆さんからも、アドバイスやご意見があれば・・・。本物を取り入れたものをコラボし、何かを創り上げることが出来たら、素敵ですね・・・。」とおっしゃってくださいました。
日本の文化を支えていく技術を発信していくことがとても大切で、私たちもその使命の一端を担っているように感じた取材でした。
京滋インテリア協会 広報委員